2015年10月19日月曜日

(2717)杏が行く謎の巨大遺跡

  10月18日21時のNHKスペシャルより。今から約千年前に栄えたミャンマー初の統一王朝バガンは、初代国王アノーヤターにより多くのパゴダや寺院が建立されてきた。これだけの遺跡群がなぜ生まれ、現在までなぜ保存されてきたのか。研究が進むにつれ王や一部権力者が建立したのはごく一部で、何とごく普通の民衆が持てる材をなげうって築き上げたものという。石碑などを調べていくと、王から与えられた作業賃金の詳細が明らかに。庶民から集めた年貢を、王は建立した庶民に分配していたのだ。王は王なりに功徳を実践し、このようにして功徳の輪が回りだした。遺跡の傍の土産物店の主人は、今まで溜めてきた財産全部を使って、息子と共に近所の男の子20人を功徳式に招いた。お金は一瞬の幸せを得るが、功徳式招待は一生の幸せと語る。

2 件のコメント:

  1. 小生も、たまたま鑑賞し、大変感銘を受けました。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    昨夜の報道で、やっとバガン遺跡の謎が解けたと思いました。庶民がパゴダを建立するには莫大な費用・労力がかかりますが、その建築費用を王が建立者に差しあげていたということは大発見だと思います。王も庶民も次世代の涅槃を目指していたのですね。今後私は、「寄付の文化」に注目していきます。

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