2015年10月3日土曜日

(2701)(地球を食べる)民族の微妙な違いが料理にも

  10月1日の朝日電子版より。ラカイン州の州都シットウエ―で取材を終えた後、現地記者がモンティの店に連れて行ってくれた。モンティとは同州に暮らす少数民族ラカインの緬料理で、ラカインモンティと呼ばれる。ラカインの代表料理だが、実はビルマ族の有名な緬料理モヒンガ―とよく似ている。お店の人に作り方を聞いたが、ほとんど一緒だった。ただ最大の違いはスープのだしに使う魚で、ラカイン族のモンティが海水魚を使うのに対し、ビルマ族のモヒンガ―は淡水魚。ラカイン族がベンガル湾の沿岸を中心に暮らしてきたのに対し、ビルマ族は中央部のイラワジ川流域に王朝を築いてきた。ラカイン山脈が隔てるそんな風土の差が、似て非なる二つの緬料理を生み出した。この他、シャンカウスエもある。多民族国家ミャンマーに暮らす醍醐味の一つだ。

2 件のコメント:

  1. 食べ物オタクには、興味津々でしょうな。

    K.A.

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  2. K,A.さん
    ラーメンを含め日本のソバも、地方によっては味が微妙に違うようです。まだ微妙な味を区分けする老境には達していませんが。

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