2015年7月6日月曜日

(2612)「スーチー外交」集まる注目 中国より印度重視?

  7月3日の日経電子版より。NLD党首のスーチー氏は6月11日、習主席の招待で北京を訪問、違和感を感じるほどの厚遇だった。今秋のミャンマー総選挙でNLDの優勢が伝えられ、中国政府の思惑が透けて見えた。しかしスーチー氏の反応は驚くほど冷淡だった。テインセイン大統領は脱中国を志向しているが、スーチー氏も同じ考えだ。彼女の実母キンチー氏はインド大使を務めたが、その際スーチー氏も同行、多感な十代後半をインドで過ごし、最初の高等教育はデリー大学だった。いわば「第2の故郷」だ。当時のシン首相に対し「インドをミャンマー民主化の手本にしたい」と述べた。スーチー氏が政権に参画すれば、国境の経済特区など外交の軸を「東」から「西」移す可能性がある。周辺国はスーチー氏の言動を注視、日本の外交も問われている。

2 件のコメント:

  1. 非常に興味深い内容ですな。スーチーさんに取って、インドが「第2の故郷」とは驚き…。
    今秋の総選挙は、予想どおりNLDが圧勝してほしい。

    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    同感です。ただ英領ビルマの時代は、英国軍ではなくインド軍により制圧された苦い経験があります。独立後、中国人同様インド人排斥の流れもありました。これらが複雑に絡まっており、今後の進展が注目されます。

    返信削除