2015年7月29日水曜日

(2635)人気歌手 日本語の別名 (もう一つの祖国ミャンマー編①)

  7月29日の朝日より。1970年から80年代、ビルマは国軍を後ろ盾にしたネーウイン元将軍の独裁的な政権が行き詰まっていた。鬱屈した空気が社会に広がったこの時期に、多くの人々を魅了した男性歌手がいる。歌手の名はキンワン。30歳でデビューアルバム「白いバラから遠く離れてひとり」のカセットテープを出すとたちまち人気となった。81年発売の名曲(鮭たちの帰還)もヒットした。キンワンさんは2000年に病気で亡くなった。フェイスブックのフアンページでは、いまも4000人が交流し、ファンを公言する有名若手歌手もいる。多くのミャンマー人の心の中に生き続けている。そんなキンワンさんに別名があったことは、あまり知られていない。「吉岡幸男」。父親の吉岡徳喜さんはビルマ戦線に送られた日本兵。終戦後も日本に帰還しなかった。

2 件のコメント:

  1. 才能ある日系歌人。 夭折が惜しまれる。

    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    吉岡徳喜さんの話題は江口図書600冊の中の「ビルマからの報告」に記載され、ちょうどそれを読み終わった時にこのニュースを朝日新聞で知った。書籍で報道された時期が1985年ごろ、新聞報道は2015年、30年間の時間差があるのにほぼ同時に読んで知ったのは誠の偶然、奇妙な感じだった。

    返信削除