2011年9月10日土曜日

(1215)「学校と私」欄にマリップ・センブさんが

  9月5日の毎日新聞の「学校と私」欄にマリップ・センブさんの談話が載っていた。要約以下の通り。私はシャン州で生まれたカチン族です。両親は公務員で5人兄弟の4人目でした。学校にはあまりいい思い出がありません。母に無理やり行かせられましたが、どうしても勉強が好きになれず、成績も悪かったです。しかし中学時代に転機が訪れました。それは祖母の村に遊びに行ったときのこと、国軍が突然中学校に来て、その学校で唯一ビルマ語が喋れる先生を殺したという話を聞いたのです。どうしてこんな理不尽な目に遭わなくてはならないのか、このままでは軍のやりたい放題ではないか。この現状を世界の人々に知ってもらおうと、国際機関への就職を目指して中学3年から猛勉強、大学進学もしました。今は母があれほど厳しく勉強しなさいといったのか理解できます。学校は人生を学ぶ重要な場所です。

2 件のコメント:

  1. 衝撃的な出来事ですね。
    でも、この手の話がたくさんあるのでしょう、かの地には…

    どうして、ビルマ語が話せる先生を殺すのでしょう?
    言葉ができたから、ではなく、単に個人として疑われたのでしょうかね。

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  2. stさん
    どうしてビルマ語を話せる先生を…私の解釈は、ビルマ軍兵士との唯一の交渉窓口であり、学校を守り、生徒を守るために必死に抵抗したため…と、浪花節調に美的に解釈しました。(N)

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