2009年11月24日火曜日

(562)第三国定住制 配慮すべき点

(2009年11月24日)
  政府は、他国で一時的に保護された難民を日本に受け入れる「第三国定住」制度の試行として、タイに逃れたミャンマー難民の受け入れを2010年秋から行うことを決めた。政府は将来の本格実施をにらみ、試行期間とする10年度から3年間にミャンマー難民を年30人ずつ計90人程度受け入れる計画だ。来年2月ごろ、UNHCRから候補者リストの提供を受けて面接調査を行い、第一陣となる30人を決めるという。私はこの制度を大歓迎する。国軍に理不尽に追われて命からがらタイ側に逃れたビルマ人があまりにも気の毒であり、救いの手を差し伸べるのは当然の義務であろう。ただこの人たちは、日本政府から180日間手厚い支援を受けることができるが、現在日本で難民申請しているビルマ人、あるいは既に定住資格を得たビルマ人との間の差別によって無用なトラブルが発生しないような配慮が必要である。

2 件のコメント:

  1. この制度はいいのですが、どれだけ遅いのかと思います。
    20年ごろ前に逃げてきた人たちのことはよもや忘れてはいないと思いますが。その人たちは、本当に危険で、本当に苦労してきた人たちなのに、当時知識や情報もなく提出書類に不備があったというだけでそれ以上の手続きの見直しをしてもらうことなく、いまだに苦しい生活をしているのに。
    一方、知識と情報をうまいこと得て滞在資格も得ている人も知っています。
    これが「世の中」?といってしまえばそれまでですが。

    どうあれ、入管当局には、日本国を守り外国の難民を救うため、より尽力していただきたいものです。
    そのためにこのブログも助けになるのでは?

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  2. stさん
    自民党政権のときの入管は、日本の国益を守るだけで、難民を救うというスタンスはほとんどありませんでした。
    民主党政権下の入管に期待しているのですが・・・・。 (N)

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