2008年8月28日木曜日

(109)不法残留者をなぜ助けるの?

(2008年8月28日)
  昨日知人とコーヒーを飲みながら雑談した。その中で日本の法律を犯した不法残留者をなぜ助けるのかという質問があった。不法残留者でも、在日ビルマ人の場合は難民申請すれば、強制送還は原則なく、日本に合法的に在留できる。難民認定には1~2年かかるが、入管が難民または在留特別許可(定住・特定活動)を認めればビザは取得できる。問題は不法残留者として収容されてから難民申請した場合だ。この場合は、偽装難民の疑いが濃いので、数ヶ月から1年前後も入管に収容され、かつ、ビザをもらえる可能性はきわめて低い。このような場合、裁判で訴えるか、2回目の難民申請をするしかない。難民申請したため母国には帰れず、日本ではビザがなく法的に不安定で、劣悪な暮らしを余儀なくされる人が、もし病気にでもなったら誰が助けるのか? 人道的立場で、BRSAはじめ我々有志の出番だろう。

4 件のコメント:

  1. 法律を無視していいというわけではありませんが。。。と前置きして。
    法に触れないように悪いことをしている人も、日本人・外国人問わず多くいますよネ。
    それを考えたら、法律以外のところで人間を判断して、相対したいものと考えております。
    先生もそのようにお考えでしょうか。

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  2. stさん
    おっしゃるとおりですね。法律というのは人間の作ったもので、おかしなものはどんどん変えたらいいと思います。入管法だってしばしば変更があり、その運用細則の変更に至ってはきりがありませんね。人権とか人道問題が法律より上位という発想が大切なのでは?

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  3. そうですね。人権とか人道問題が法律より上位だという考え方は正しいと思います。
    しかし、現実の社会は、法律で律せられます。この法律が、目まぐるしい環境の変化に即応できないので、色々と問題を起こしているのだと考えています。
    そこで、熟知されている方々による問題提起、関係法の改正・制定が必要となってくるわけです。
    ビルマ難民問題については、BRSAはじめ関係各位の大変な努力が必要となるわけです。
    今後、ますます増大するであろうBRSAの使命、それに対するご尽力、ご健闘のほど、心からを祈っております。
    K.A.

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  4. k.a.さん
    難民に対し寛大な姿勢の欧米諸国は、法律違反してまで入国を認めてるとは思えません。難民に対する各国の法律を比較する必要がありますね。(N)

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