2016年4月2日土曜日

(2883)ミャンマー問われる真の民主改革(朝日社説)

  3月31日の朝日社説より。スーチー氏率いるNLDへの支持は、軍政脱却を願う民意の表れだ。とはいえ、まだ体制の変革とは言い難い。民主化の力量が問われるのは、正にこれからである。国防、内務、国境相は軍が指名し、非常時は最高司令官が全権を握ると憲法にある。国会の4分の1は軍人枠で、その同意なしに憲法改正は難しい。この国が民主化の軌道に乗れるかどうかは、軍との穏当な関係を築けるかどうかにかかっている。軍と利権企業との関係に切り込めるか、そこにも高いハードルがある。軍と少数民族の武装勢力との睨み合いも解決が期待される。前途多難だが、新政権が目指すべきは憲法改正だ。軍関係者に説き続けるほかない。制度やインフラの整備、人材育成に、日本も支援を強めたい。タイは 軍政と民政の間で揺れ動いている。

2 件のコメント:

  1. まさに正論。「急がば回れ」の諺を生かして、憲法の改正を進めてほしい。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    その通りだと思います。5年間かけて軍及び軍のご用政商を説得して、平和裏に憲法を改正すればいいのでは。

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