2016年4月16日土曜日

(2897)ミャンマーの女帝「スーチー氏」はなぜ嫌われるのか③

  一昨日、昨日に続く。スーチー氏への批判はこうした人種問題だけに収まらない。民主主義を標榜するNLDは、スーチー氏一人による独裁的な政党だ。スーチー氏がすべての決定権を固く握っており、「民主的な独裁者」と呼ぶ人もいる。ティンチョー大統領自身も、スーチー氏がすべての決定を行うと認めている。まさに「女帝」だ。スーチー氏は野党時代、ロヒンギャ問題への方針決定は政府の責任だとして、自らの意見を言わなかった。NLD政権の頂点から、自分がすべての政策決定を下すと宣言しているスーチー氏に、もう逃げ場はない。今度は彼女が、人種問題に向けた方策を示す時だ。「ノーベル賞を剥奪せよ」とキャンペーンするのは、それを見てからでも遅くはない(以上終り)。日本政府は、スーチー氏の苦悩を減ずる方策を考えてほしい・・・と思う。

2 件のコメント:

  1. 人権問題については、暫時、「隠忍自重」がベストでは…。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    ご指摘の通りだと思います。ビルマ仏教の長老たちは、どのように考えるのか、スーチー氏の前に発言すべきでは?

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