2012年10月1日月曜日

(1602)読了124冊目:「農民ガバ」

  副題は「ビルマ人の戦争体験」、マァゥンティン著、河東田静雄訳、(アジアの現代文芸「ミャンマー」②)、1992年7月・大同生命国際文化基金発行、247頁、定価不詳。この原書は第二次世界大戦終戦直後の1945年の作品で、日本軍に占領された当時のミャンマー人農民ガバの生きざまを描いたもの。仏教を信じるミャンマー人民衆にとって、日本軍は当初こそイギリスを駆逐し独立を支援するように思えたが、次第に本性を現し、「汗の兵隊」と称する鉄橋建設に強制動員され、拷問、連行、虐殺など非道な処遇を受けた。ガバの愛娘も日本軍将校によって強姦され、婚約者は立ち去った。その後、アウンサン将軍らの抗日革命が展開されたが、ガバはそのグループの中にいるリーダー格の男性を発見、その男性こそ・・・・。日本人として読まねばならぬ小説だろう。

2 件のコメント:

  1. 全く戦争はいやですな。
    平和な生活が続きますように!
    K.A.

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  2. K.A.さん
    戦争は嫌ですね。でも、何となく湧き上がってくる【右翼】の声、大阪グループの動きはどうなのかな?やっぱり右?

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