2011年6月28日火曜日

(1141)通貨高 ビルマ悲鳴 輸出は打撃

  今朝の朝日新聞によれば、標記のような三段見出しで、久しぶりにビルマの経済の状況が報じられていた。去年6-7月は1ドル980-1000チャットだったが、今年の6-7月は1ドル740チャットだから、この1年間で約25%のチャット高となる。このため、シンガポールやタイを通じて輸入するコーヒーやバター、シャンプーは10%値下げしたが、農水産物や縫製品の輸出では試練に直面している。対日輸出の5割近くを占める縫製業では、苦しい経営が続き、従業員にドル建てで給与を支払う日系企業も賃金の見直しなどの対応に追われている。チャット高の大きな要因は、世界的なドル安傾向と、直接投資の急増。88年以降昨年3月までの投資総計は160億ドルだが、昨年1年間で200億ドル(中国が7割)という。その他、今年1-2月に実施された国営企業や政府所有財産の売却もチャット高の要因という。

2 件のコメント:

  1. 急激な貨幣価格の変動は困りましたな。
    「窮すれば通ず」という諺どおり、早く解決できますように!

    K.A.

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  2. k.a.さん
    最近のドル安、ユーロ安は日本でもビルマでも大きな影響が出てますね。
    米国とEU各国がもっとしっかりしてくれなきゃ。
    ビルマの場合、そのほかインフレや富裕層との格差など、不安材料が山積してます。(N)

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