2011年6月12日日曜日

(1125)読みました「ミャンマー百楽旅荘」

  題名の「百楽旅荘」には「パラダイスホテル」とフリガナがあり、副題は「ビルマの竪琴とスーチーさんの国をビーチサンダルで歩いた庶民の生活探訪記」。著者は寺井融氏(1947年生まれ、政党機関紙の編集人などを経て、紛争各地を回る、著作多数)、96年9月、三一書房発行、230頁、1600円。この旅行記は95年と96年の2回のビルマぶらり気まぐれ旅行を紀行文風にまとめたもの。著者も書いていたが、現地の人は実に人懐こく、特に現地ガイドとのやり取りは傑作だ。現地人の慎み深くて人懐っこい笑顔と、親日的な心情がよく表現されている。特に各地のホテルや飲食店の内容が詳しく、旅行ガイドの役割も果たしている。著者が「パラダイスホテル」というのは、ビルマそのもののようだ。私がビルマを旅したのは96年~98年の4回、著者とほぼ同時期であり、読んでいて各頁から懐かしさがこみ上げた。

2 件のコメント:

  1. 「百楽旅荘」を「パラダイスホテル」とは、うまく当てましたな。それが当時のビルマそのものとは、本当に、当時は「ビルマの良き時代」…。

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  2. K.A.さん
    もちろん当時も軍事政権でしたが、街は平和そのもの、怖いと思ったことは一回もありません。最近のことは分かりませんが、やはり平和な国ではないでしょうか。
    軍事政権と平和な街、このギャップがいまだに分かりません。(N)

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