2011年6月16日木曜日

(1129)読みました「イラワジの赤い花」

  「イラワジの赤い花」副題は「ミャンマーの旅」、著者は中上紀氏、1999年4月、集英社発行、220頁、1600円+税。著者の父上は著名な作家中上健次氏であり、著者がハワイ大学在学中に研究旅行プログラムで15日間のビルマ旅行を総勢20人の学生で行うことになった。学生といっても、多人種で構成された賑やかな団体旅行である。この団体が、ヤンゴン、タウンジー、ピンダヤ、カロー、バガン、マンダレー、ミッチーナと巡った。私が15年前に旅行したヤンゴンのシュエダゴンパゴダや、マンダレーヒルから見た街の様子、馬車で巡ったバガンの壮大な遺跡跡、ペグーの巨大な寝釈迦像、あるいはポッパ山登山など楽しかった思い出がそのまま紙面から吹き出してきた。なお、表題の「赤い花」は父健次氏が描いたアンスリウムの赤い花を著者がビルマで見つけて表紙を飾ったようだ。読みやすい旅行記だ。

2 件のコメント:

  1. 15日に及ぶ研究旅行とは、内容の濃いかつ豪勢な「ミャンマーの旅」でしたな。
    現在も、あまり変わってないでほしい。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    出身国のバラバラな大学生がそれぞれ研究テーマを持っての15日旅行、それでも有名観光地はちゃんと訪問しており、楽しかったと思います。(N)

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