2011年6月13日月曜日

(1126)わが国の難民認定制度の現状と論点①

  全難連からの情報で、標記題目の資料があることを知った。この資料は国立国会図書館の「調査と情報」第710号(2011年5月12日)に記載されたもので、著者は行政法務課の岩田陽子氏。国会図書館がこういう仕事をしているとは知らなかったが、このテーマが私の生涯テーマとも一致しているので、A4判10頁に及ぶこの論文を興味深く読んだ。今後気になった点を随時取り上げたい。例えば、第Ⅱ章1項の「難民認定手続による受入れ」の注解には、ビルマ人とクルド人との間のダブルスタンダートが指摘されている。第Ⅱ章2項では第三国定住に触れ、米国の手厚い庇護の状況が紹介され、日本の場合定住後も継続した訓練が必要であり、また、難民を地域に丸投げするのでなく、財政面を含め自治体や住民との連携が必要、さらにはより弱者(老人・女性)を優先して移住させてはとの指摘も紹介(続く)。

2 件のコメント:

  1. 地味な仕事に、倦まず絶ゆまず、堅実に取り組んでいるとは、さすが国会図書館ですな。
    今後、益々有効活用されますように!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    文献を調査して論文をまとめるには、最適な職場ですよね。でもあまり健康的な職場とも思えないね。(N)

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