2011年6月4日土曜日

(1117)スーチーさん ビルマからの手紙⑤

  昨日に続きスーチーさんの「ビルマからの手紙⑤」を紹介する。今回は「終わらぬ〔旅〕としての人生」、「時空超え心一つに」という題で、旅と人生の似ている点を述べていた。そして長年にわたる自宅軟禁の間に、旅は人生ではなく、人生こそが旅なのだと思い至ったという。旅の道中に自分がいるのだと思えば、有刺鉄線をめぐらせた高い塀だけでなく、果てしない距離さえも飛び越えて彼方にいる仲間と手を取り合える気がした。東日本大震災に見舞われた日本の人々が、誰もなし得なかった再建と復興に向き合っており、あらゆる試練を乗り越えていって欲しい。私が率いるNLDには数々の弾圧があったが、連帯感があったからこそ前進を諦めずにいられたと思う。災禍の中にいる日本の人たちに寄り添いたい。私たちは再生と再建という旅に踏み出したあなた方と共にいる。(毎日新聞5月23日朝刊掲載)。

2 件のコメント:

  1. 「人生こそが旅なのだ」との実感は、よく理解できますな。
    期待に応えて、再建と復興に立ち向かいましょう。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    現在の政府の動きを見ていると、再建とか復興とか難しそうです。我々老人は、何をすればいいのか、もどかしいです。いまや官僚の力を借りるべきときと思いますが。(N)

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