2010年10月7日木曜日

(878)しらけるミャンマー 悲しみは続く

(2010年10月7日)
  きょうの朝日に「しらけるミャンマー」、「選挙運動規制」、「反軍政は排除」という大きな見出しが並んでいた。1ヵ月後の総選挙には37政党が参加する。軍政は民主化勢力や、反軍政色の強い少数民族を事実上選挙から締め出し、国民の選択肢を著しく狭めた。投票まで1ヶ月になっても、国の将来を決めようという熱気はほとんど感じられない。軍政の翼賛組織であるUSDP(連邦団結発展党)の候補者は1100人、60~80年代に同国を支配していたNUP(ビルマ社会主義計画党)も豊富な資金力を背景に約1000人を立てたのに対し、NLDから別れた国民民主勢力(NDF)は160人、ヤンゴンの市民は、「関心がない」、「投票には行かない」という声が目立つ(以上概要)。このような国を祖国とせざるを得ないビルマ人は気の毒だ。彼らがいくら頑張っても、銃口を前にしては何も言えない。今後とも悲しみは続くだろう。

2 件のコメント:

  1. 本当に気の毒ですな。こういう体制がいつまでも続くとは思えないけど…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    選挙というのは、国民が政府指導者を選ぶチャンスなのに、それが機能しないなんて、国民がかわいそう。日本政府は何かしているのかしら。(N)

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