2010年6月25日金曜日

(774)総選挙③ 国際社会 足並み乱れ

(2010年6月25日)
  朝日新聞の連載シリーズは第3回目を迎え、その見出しは「国際社会 足並み乱れ」であった。2008年5月のサイクロンで240万人も被災した南西部のデルタ地帯、壊れた防潮堤や水門が放置され、住民はおびえる日々を送っている。今年5月ラブダ郡にある延長5キロの堤防と水門がオランダNGO連合の手によって修復されたが、2年間でたった1件の支援だ。欧米の援助機関は制裁下にある国のインフラ整備に金は出せないという。しかし制裁が軍政に対し有効でないことが次第に判明、天然ガス田の開発が進み外貨をもたらし始めたからだ。制裁の打撃は対米輸出ができなくなった繊維産業の労働者を苦しめただけ。中国との関係は深まるばかりで、インド洋から中国向けのガスパイプラインの建設が始まり、軍政は中国製戦闘機50機の購入を決定、ムチもアメも効かない軍政に手詰まり感だけが続いてる。

2 件のコメント:

  1. 「国民の生活が第一!」をスローガンとして、ビルマ国民の一大運動が起きないのかな?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    ビルマ国民の一大運動が何回か起こりましたが、軍の銃にはどうしても勝てません。
    3年前、頼みの綱の僧侶の一大デモも簡単に敗れました。
    民衆の間に反政府のエネルギーは充満してますが、現在は我慢するしか方法はないのでしょう。

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