2010年6月15日火曜日

(764)ロヒンギャー問題とUSDA問題の予見

(2010年6月15日)
  いま私は14年間の朝日新聞のビルマ関連記事をまとめ出しているが、その中で、ロヒンギャー問題と、USDA組織の問題に興味を抱いた。ビルマ人のロヒンギャー民族へのアレルギーは徹底しており、ロヒンギャーと一言喋っただけで、ビルマ人との会話が凍り付いてしまう。ビルマ人はバングラデシュの難民(イスラム) であると位置づけ、バングラデシュ側はビルマ・ラカイン州からの難民とし、ともに自国民とは認めていない。この話題は13年前の97年4月5日の朝日に掲載されており、今日に及んでいる。もう一つ、今年秋に行われる総選挙で、ビルマの翼賛政治組織USDAの存在が注目されているが、同じく13年前の97年8月5日の朝日新聞に次のように掲載されていた。「将来の総選挙ではインドネシアの与党ゴルカルと同じように、この組織(USDA)がフル回転するはずである」と。実に的確な予見といえよう。

2 件のコメント:

  1. 日本人からすると、つい一緒にしてしまいがちですよね。
    ビルマ人たちも、凍り付いたり自国民ではないと訴えるだけではなく、その主張をわかりやすく明示して欲しいですね。
    ロヒンギャ民族も、独自の道は今後絶対選ぶつもりはないのでしょうか。未来のことは分かりませんけど…

    返信削除
  2. stさん
    ロヒンギャ民族やクルド民族は我々にはわからない苦しみを抱いているはず。

    ロヒンギャの場合、普通なら、イスラム教の国々が救いの手を差し伸べるべきと思いますが、そのような気配は見られませんね。

    ご指摘のように、ビルマ人は、なぜ彼らを毛嫌いするのか これも知りたいです。(N)

    返信削除