2016年6月17日金曜日

(2959)停電に耐えるミャンマー国民

 6月15日の日経(アジア便り)欄より。  記者はミャンマー駐在3年目だが、停電の多さは相変わらずだ。雨期に入ったこの時期は、基幹電力の水力発電の出力が低く、自宅マンションのエレベーターも停電でよく止まる。その頻度は2年前の週数回から、2週間に1回に減り、電力インフラの改善は感じられるが、まだ慣れない。慌てる様子もなく、黙々と長い階段を上るミャンマー人を見ると、電力の少ない環境への耐性の違いを感じる。3月末に発足したスーチー新政権が、環境負荷の大きさを理由に石炭火力発電の増設を見直す意向だ。大出力低コストの石炭火力は季節変動の大きい水力に変わる電源として期待されていた。電力普及率4割のこの国では、安定供給が優先されそうなものだが、我慢強い国民はスーチー氏を支持。停電の解消は まだ遠そうだ。

2 件のコメント:

  1. ミャンマー国民の忍耐力に感心! 10年先には、アセアンの主要国になっているのでは。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    同感です。この忍耐力が生まれるのは、スーチーさんを信頼しきっているから生じていると思います。

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