2015年8月5日水曜日

(2642)もう一つの祖国、ミャンマー編⑧⑨

  8月4日の朝日(残留兵、胸中に望郷の念)、8月5日の朝日(日本人になった三男)から。元日本兵の吉岡徳喜さんは「ヤンゴンの市場であった役人は、ミャンマー人というが何かおかしいんだ」とつぶやく。実は吉岡さんが会ったのは別の残留日本兵北村作之蒸さんだった。故橋田信介さんの著作によると、北村さんは戦後捕虜収容所を星吉男さんという男性と逃走、二人とも残留した。北村さんは後年、田舎の村で床屋をしていた星さんと再会、87年にヤンゴン郊外に並んで家を建て、仲良く暮らした。晩年吉岡さんとも交流を深めた。大阪府枚方市の吉岡さんの三男孝夫さんは故郷に帰る準備を始めた。高知の叔父の勧めで日本国籍を取った。大阪の貿易会社でミャンマー相手の仕事をしていたが右手を負傷、これまで障害者年金で暮らしてきた。

2 件のコメント:

  1. ミャンマーだけでも、数奇な納得できる人生を送った人は何人もいますな。
    これに反し、旧満州、樺太、千島等の在留邦人の災難については、悲憤慷慨、止むこと無し!

    .K.A.

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  2. K.A.さん
    そういえば、その通りですね。私の場合、ついついミャンマーに集中してしまいましたが、旧満州、樺太、千島などにも・・・・。

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