2014年7月29日火曜日

(2268)パオ村 山と共に生きる

  7月29日の朝日新聞、「特派員メモ」欄より。「なんてこんな山の中に住むんだろう」。車を降りて歩くこと1時間、森が開け、竹とニッパヤシでできた家々が並ぶ集落が現れた。マラリア対策の取材で、ミャンマー中南部のバゴー山脈にあるパオ村を訪ねた。少数民族カレンの約50世帯200人が住む。一帯はかつて共産党ゲリラの拠点だった。1970年代、国軍は山の住民をふもとに強制移住させた。村民たちは移住後も植林事業の労働者として暮らしてきた。「我々に平地の仕事はできない」と。ゲリラ掃討後も山は国有地とされ、帰還できなかったが、3年前に軍事政権が終わると当局の姿勢が軟化した。いま再定住許可を申請中だ。生まれ故郷で暮らし続けたいという、夢の実現を願った(五十嵐記者・以上)。彼らの周辺にも、「近代化」という 魔物が近づいている。

3 件のコメント:

  1. 生まれ故郷で暮らし続けることは、最高の生き甲斐でしょうな。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    いくら抵抗しても、結局は「近代化」という魔物にひれ伏す時が来ますね。「近代化に抵抗する社会」があってもいいような気もしますが。

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  3. STさん
    スリランカあたりで考えそうなアイデアですね。私だったら異性が近寄りたくなる新聞インクを考えるけど。調合をちょっと変えてアラサ―用とか、アラカン用とか。

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