2016年7月25日月曜日

(2997)ヒスイ取引衰退が映す、ミャンマーの中国離れ②

 (昨日より続く)アセアン諸国の外交は、南シナ海で領土紛争を抱えるフィリピン、ベトナムは「中国牽制」、中国の経済支援に従属するラオス、カンボジアは「親中」が基本軸だ。フィリピンが仲裁裁判を申し出たのを機に、これまで中立だったインドネシアやシンガポールが、「中国けん制」に回るなど、アセアン内部でも中国への態度に変化がみられる。今まで「親中派」とみられていたミャンマーが曖昧な態度を取るようになった。6月14日の中国・アセアン特別外相会議にスーチー氏は参加せず沈黙を守る。スーチー氏はヒスイに対する鉱物資源開発の不透明性に疑問を持つ。「いずれ枯渇する天然資源よりも、人材育成の方が重要」という。ヒスイはその役割を終えた。これらは旧軍政時代の遺品に過ぎない。新国家建設に進むスーチー氏にとり古い産業だ。

2 件のコメント:

  1. よく理解できる状況。スーチーさんは、新国家建設へ着実に前進してほしい。
    K.A.

    返信削除
  2. K.A.さん
    「ヒスイ産業は古い産業」。スーチーさんだから言えた言葉。こういう産業がいっぱいあるようだな。

    返信削除