2015年1月27日火曜日

(2450)(特派員メモ ヤンゴン) 検閲めぐる綱引き

  1月27日の朝日新聞10面より。ミャンマー映画界の祭典、ミャンマー・アカデミー賞の授賞式が昨年末に開かれ、人気監督のワインさん(41)が監督賞に初めて輝いた。自身の作品で、主演男優・女優賞、作品賞など総なめにしてきたが、監督賞は選から漏れてきた。受賞できずにいた理由を聞くと、「人権映画や政治姿勢のせいだと思う」と答えた。彼は3年前、スーチー氏が主催する人権映画祭に、検閲制度を批判する短篇を出品、入賞した。昨年は、スーチー氏の憲法改正署名運動にも加わった。情報省の検閲は新聞については廃止されたが、映画はいまだに続いている。ワインさんは他の監督の作品についても、検閲を巡る情報省との「交渉」に加わる。「綱引きをやめたら、昔に戻ってしまう」という。表現の自由を広げるためのたゆまぬ努力が続いている。

2 件のコメント:

  1. なるほど、検閲を巡る情報省との交渉は大事ですな。しんどいけれども…。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    検閲のない本当に「自由」の時代にはやくなってほしいです。ワインさんのような人がたくさん出れば、素晴らしい国になります。

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