2015年1月26日月曜日

(2449)読了「アウン・サン・・・封印された独立ビルマの夢」

  根本敬著、1996年7月・岩波書店発行(現代アジアの肖像13)、244頁、2500円。英国からの独立戦争を展開していたタキン党書記長アウン・サン(1915~1947)は、ビルマ独立義勇軍の結成に参加、日本軍と共に英国と戦うが、その後抗日闘争を指導。復帰した英国と独立交渉を続けるが、同朋の放った凶弾に倒れてしまう。ネィ・ウイン長期政権は、ビルマ式社会主義の名のもとに、経済的停滞と、国際的孤立に陥る。民主主義なき経済開発を図る軍事政権下で、自由を奪われた娘スー・チーは国家再建を果たせるか? 本書は約20年前に発行されたため、最近の軍事政権下の民主化には触れていないが、建国の父アウン・サン将軍の偉業については詳細にまとめられている。彼は32歳の若さで他界したが、まさに血沸き肉躍るの活躍であった。

2 件のコメント:

  1. 32歳で他界とはお気の毒。誠に残念でしょうな…。

    K.A.

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  2. K,A.さん
    32歳で一国の代表者・・・我々は何をしていたんでしょうね。

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