2015年1月20日火曜日

(2443)読了「雷帝東方より来たる」 田中正明著 自由国民社発行

  350頁、1500円。著者は国際平和協会専務理事などを歴任。第2次大戦後アジア6か国(中国、ベトナム、フィリピン、ビルマ、インドネシア、インド)は、どのように独立を勝ち取り、日本人がどのような関わりを持ったのかが本書のテーマ。ビルマ編は180頁~236頁に記載。本書のタイトルはこのビルマ編の中の「雷帝(ボモージョ)東方より来たる」というビルマの民間伝承を受けて、南機関の鈴木大佐が颯爽とビルマに乗り込んだ様子を表したもの。その際ビルマ国民は熱狂して彼らを迎え入れた。そもそも南機関は、日本有数の諜報機関であり、ビルマ独立を願望するアウンサンやネーウインら30人の志士をビルマから日本に、日本からビルマに送り込み、ビルマ独立のとなった。その間の凄まじい諜報行動を、素晴らしい筆致力で表わしている。

2 件のコメント:

  1. 中国以外の5か国については関心があり、特に南機関等大へん面白そう…。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    私は600冊読まなければならないので、ミャンマー以外は触れないようにしています。でも、ミャンマー以外の国でも面白そうです。

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