2015年1月18日日曜日

(2441)読了 「東南アジア現代史Ⅳ」 ビルマ・タイ

  著者は荻原弘明、和田久徳、生田滋。1983年11月・山川出版社発行、349頁(他に付録60頁)、2300円。(世界現代史シリーズ⑧に相当)。ビルマ編については荻原氏が主に担当した。パゴダと黄衣の僧侶の国というこの国に対する我が国一般の田園的情緒的イメージに加えて、イギリス・ビルマ戦争に触れ、独立達成までの僧侶・学生を先頭とする民衆の激しい民族運動の展開、独立後の政治の動き、軍事政権成立の背景、ビルマ式社会主義の現実を加えている。なお、最終章はネーウイン軍事政権の「ビルマ社会主義」が軌道に乗ったと記されている。83年の発行であるため、8888事件には当然触れていないが、スーチー氏の父君アウンサン将軍の学生時代からの反英活動、日本占領軍に対する抗日姿勢とその活躍ぶりは見事に描かれている。

2 件のコメント:

  1. アウンサン将軍の人生には興味津々…。さぞ面白いでしょうな。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    いまちょうど「アウンサン:封印された独立ビルマの夢」を読んでいます。ワクワクしながら読み終わりました。

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