2014年11月2日日曜日

(2364)難民申請乱用記事に関する抗議書

  10月31日の全難連資料より。本件に関しては10月26日の本ブログ(2357)で紹介したが、早速、全国難民弁護団連絡会議(全難連)からの朝日・読売両社への抗議・訂正要求書を見た。内容は両者ほぼ同じ。①迫害を受ける国から逃れるための手段として、入手しやすい在留資格を取得して来日することは不合理ではなく、難民認定や人道配慮を認められた実例も少なくない。②ネパール出身の難民申請者は押しなべて制度の乱用者であるかのような印象を読者に与えている。しかし日本(0%)を除いた条約諸国のネパール出身者の難民認定率は約7%。むしろ日本の難民認定制度・基準自体に問題がある。③記事では虚偽申請増加による弊害を述べているが、従前からの状況を踏まえないまま「乱用」を強調することは、公正・正確な記事とは言えない。

2 件のコメント:

  1. 全難連の言い分もあるでしょうな。中立・公正な委員会で適宜、迅速に対処してほしい。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    今回の全難連の抗議は、当然と言えば当然な抗議です。ただ多くの難民申請者の中には、乱用している人もいるはずで、その人たちの存在も認めた方がいいのではと思います。難しい問題です。

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