2011年2月4日金曜日

(997)ビルマ正副大統領 3人とも軍政系

(2011年2月4日)
  副大統領候補は二日に決まる筈だったが一日遅れた。上院(民族代表院)はシャン族出身のサイマウンカン医師(60歳)に決定、下院(人民代表院)はテインセイン首相(65歳)に、軍人枠からは軍政序列第5位のティンアウンミンウー(SPDC第一書記・元大将・60歳)が決定した。この3人から大統領が選出されるが、軍政序列第4位のテインセイン首相の大統領就任がほぼ確実だ。残りの2人は自動的に副大統領になる。軍政序列第3位のトゥラシュエマン(前国軍統合参謀長)は下院議長に、キンアウンミン文化相が上院議長に決定、問題の軍政序列第1位のタンシュエ議長は翼賛政党USDPの名誉総裁に就任するらしい。同じく立候補しなかった軍政序列第2位のマウンエイ(SPDC副議長)の去就は不明。正副大統領3人が全員軍政系だが国民多数が賛同した憲法に則った選挙結果という意味は大きい。

2 件のコメント:

  1. 一応、軍政転換の形はできたようですな。
    一刻も早く政治犯の釈放を行ってほしい…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    「政治犯の釈放」は軍政側にとって、貴重な取引材料、これをいつ切るか注目されます。恩赦、大赦を軍政側に有利な日に実施するのでは? (N)

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