2010年11月25日木曜日

(927)同一民族なのになぜ銃を放つのか

(2010年11月25日)
  (925)に続きこの問題を取り上げてみよう。ビルマの場合135もの少数民族が共存して一つの国家を作り上げている。大きく分けてもビルマ民族の他に、シャン民族、カチン民族、カレン民族、モン民族、チン民族、アラカン民族などがあり、典型的な多民族国家である。宗教も仏教のほかにキリスト教、イスラム教などがあり、言語もバラバラだ。(925)では同じカレン民族の中でも更に細分化された民族間の鬱々とした諍いが記述されていた。在日ビルマ人は異民族でも仲良く暮らしている例が多いが、それぞれの民族の上部団体が存在し毎週日曜日にはその会合に出席するようだ。なお英領時代にはカレン族やモン族が政府の仕事に携わっていたと聞くが、現在は圧倒的にビルマ族がリードしているようだ。日本でも昔は同一民族同士の争いもあったが、近代化後はない筈。この点北朝鮮もビルマも遅れている。

2 件のコメント:

  1. 極めて難しい問題ですな。
    スーチーさんでも、解決策が見出せないのかな?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    スーチーさんはビルマ族であり、少数民族の心のそこに葛藤があると思います。また少数民族は各州の自治、独立を期待する人も多く、スーチーさんがどう出るか。(N)

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