2008年7月21日月曜日

(71)強烈過ぎるよ 「うわさ」話

(2008年7月21日)
  ビルマ人社会と付き合っていて気になるのが「うわさ」の激しさである。「うわさ」とは、そこにいない人を話題にして、事実かどうか疑わしい事柄について興味本位に言いふらすことで、ビルマ語で「コーラハーラ」という。日本人社会でも、もちろん「うわさ」話はいっぱいあるが、比較的おとなしいものが多いと思う。しかし、ビルマ人社会のうわさ話は強烈であり、人権問題に発達しそうな内容も結構耳に入る。軍政下のビルマでは、情報伝達手段が極端に制限されており、その反動として「うわさ」が広がる素地ができている。私も何回も「うわさ」の主人公にさせられた苦い経験がある。ビルマ人同士の間でも「うわさ」に悩んでいる人が多いと聞く。「うわさ」話を聞いたら、つい友人に伝えたくなるものだが、それで悩む人が生まれる可能性もある。ここは日本、お互い「うわさ」話に飛びつかない姿勢が大切だと思う。自戒を込めて。

0 件のコメント:

コメントを投稿