2015年11月22日日曜日
(2751)ミャンマーに今必要な「新しい開発独裁」の形
11月22日の日経新聞電子版より。今回の実質軍政から民主政党への政権交代は、途上国としては異例のもの。全般に民主的な選挙が行われ、国民の圧倒的な支持そのままにNLDが勝利を収めた。大統領は淡々と敗北を認め、スーチー氏に祝意を述べた。いままで強権的、暴力的だった軍政が、これほど平和的で、秩序だった形で政権から退くことは、「21世紀のアジアの奇跡」かも知れない。今後気を付けなければいけないのは、政策立案、遂行の混乱、腐敗・汚職、政権内の内部対立だ。そしてなにより今、ミャンマー国民が求めているのは経済発展で、これが達成できなければ旧体制が力を回復する。タイ、インドネシア、マレーシアなどは、政権によるバラマキ政策が横行し結局失敗した。それを防ぐために 一時的な「よき開発独裁」が必要だ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
テインセイン大統領とスーチーさんに期待すること大!
返信削除K.A.
K.A.さん
返信削除軍政から民政に変わっても、結局軍政に戻る例が多い。これは軍人に対する民政政府側の接触態度に原因がある場合が多い。スーチーさんがいかに上手に軍人側と接触するかが一つのポイント。