2012年2月10日金曜日

(1368)読了77冊目:「ミャンマーは、いま。」

  副題は「アジア最後のビジネスフロンティア」、丸紅広報部編、加藤徳道著、1995年11月・ダイヤモンド社発行、208頁、定価1400円。著者は1992年に丸紅の商社マンとしてミャンマーに赴任、今から約17年前のミャンマーの情勢を丹念にまとめている。長期に亘る半鎖国体制に終止符を打ち、開放経済への道を歩き出そうとしていたのだ。当時の5年間にミャンマーは大きく変わり、国際社会も実績を認め出し、ガス開発をはじめミャンマーの産業も動き出していた。また随所にヤンゴンの活況ぶり、ミャンマー人の暮らし、仏教、親日振りなどを紹介している。このように夢のある話題も、軍事政権の継続のため、その後実ることなく今日を迎え、皮肉にも同じ夢がいままさに語られるようになった。いまのミャンマーを理解するには、当時の状況を理解することが大切だ。

2 件のコメント:

  1. 過去の歴史の反省に立ち、今回は是非大きく前進してほしい…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    国も私たちも常に「反省」の連続ですね。
    ミャンマーの場合、経済の破滅状態が続いていますが、それに伴って、経済を知る人が少なくなっており、経済の建て直しは外国に任せるしかないような状態です。日本経済界のチャンスでもありますが。(N)

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