2012年2月21日火曜日

(1379)読了80冊目:「壁の涙」

  「壁の涙」、副題は法務省「外国人収容所」の実態、「壁の涙」制作実行委員会(赤瀬、児玉、斉藤、高橋、柳下、山村)編、2007年3月・現代企画室発行、178頁、1300円+税。この書籍は入管に収容されたビルマ人はじめ多くの外国人が登場し、彼らの言葉から東京入管や牛久入管(東日本入国管理センター)などでの収容状況の実態が詳細にわかる。彼らにとって人権侵害など不当とも思える厳しい処遇状況が次から次へと明らかになる。読み終わると日本政府の外国人収容者に対するおぞましい姿が浮かび上がる。この点入管は、最近善の方向に徐々に進んでいるようだが、まだまだ不十分と言えよう。入管職員は法律どおりに処遇していると言うが、事実ならば法律改正が必要だ。今後とも監視の目が大切で、難民問題に係る方々はぜひ読んで欲しい。

2 件のコメント:

  1. 入管の担当官には、是非読んで欲しい書物ですな。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    その通りですね。たぶん最近は大幅に改善されていると思われますが、それもこの書籍の発行が少しでも寄与してると思います。(N)

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