2012年2月3日金曜日

(1361)賭けに出たスーチー氏

  ビルマ情報ネットワークのディレクター秋元由紀さんが、1月30日の毎日新聞「核心」欄に、「ミャンマー民主化、賭けに出たスーチー氏」のタイトルで投稿した。その概要は次の通り。最近のミャンマーでは政府が一定の改革を行っている。このためビルマはもう大丈夫という印象が広まっている。しかし、文民政府といっても元陸軍大将が大統領であり、大臣30人のうち26人が軍出身者、議席の25%は軍人枠であり、非常事態には国軍最高司令官が全権を掌握する。政府は政治囚はゼロというが実際には残っている。テインセイン大統領は「わが国の民主化を望むならまず制裁を解除して欲しい」というが、あべこべだ。スーチー氏が選挙に出るのも、今ある機会を最大限に生かすことが、民主的社会に繋がるかもしれないという望みを持ち、いわば賭けに出ているのだ。

2 件のコメント:

  1. スーチーさんの賭けが、なんとか成功してほしい…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    スーチーさんが賭けに出たことは理解できますが、テインセイン大統領も賭けに出てると思います。彼は現在大幅な民主化に傾注してますが、いつかの時点で国軍のクーデターを受ける可能性もあります。どちらの賭けが勝つか注目したいです。(N)

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