2009年2月21日土曜日

(286)ええっ 不法残留半減??

(2009年2月21日)
  2月18日の各紙に「不法残留半減11万人」、「政府計画ほぼ達成」の大きな字が躍っていた。ええっ? 私は目を疑った。このブログでも私は「(205)どうなった不法滞在半減策」、「(37)どうなった不法滞在者半減策」を書いてきた。それらの要旨は「目標達成は到底無理、でも日本人気質として数値目標を立てると目標達成のため、最後の力を振り絞って目標を達成しようとするかも・・・・」、と書いた。確かに5年計画の最終年である08年には、不法残留者が3万7千人も減っている。最初の四年間は毎年2万人前後ずつしか減っていなかったのに、最後の1年間だけは例年の倍近くも減っているのだ。新聞の説明では、すでに死亡したり出国した外国人が約1万人いることが08年に確認されたとある。統計というものは条件の連続性が大切で、ある年だけ別の因子を入れると頭の中が混乱する。近く入管で確かめてみよう。

4 件のコメント:

  1. 「統計値の場合、発表された数値の内容に要注意!」とのことですな。了解!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    今回の結果を見て、がむしゃらに目標値を達成するために、過去に不在や死亡を確認された数を08年に押し込んだという疑問。こういうやり方ってアリかしら? (N)

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  3. 数字のマジック、統計の不思議というやつでしょうか。

    人間はついひっかかりがちですが、気をつけて、実のほうをみてみないといけませんね。

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  4. stさん
    入管は不法入国についてもその潜在数を発表しているが、5年前の3万人から1万5千人~2万3千人と減少しているという。この数字の曖昧さは、何を意味しているのだろうか? そもそも当初の3万人という数字はどの程度正確なのであろうか? 意味のない数字を並べているだけではなかろうか?(N)

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