2009年2月6日金曜日

(271)ロヒンギャ民族はどこの人

(2009年2月6日)
  最近ロヒンギャ民族の話題が新聞を賑わしている。彼らはビルマのアラカン州に百万人前後おり全員がイスラム教徒。発端は昨年末ビルマから小船で逃れてきたロヒンギャ族を、タイ軍が保護せず海に放置した問題。彼らは軍事政権からビルマ国民ではないとしてバングラディッシュへ追い出され、バングラディシュ政府も不法入国として追い出している。このためロヒンギャ族は反軍事政権の立場なのに、在日ビルマ人活動家からも無視されている奇妙な立場だ。東京でも数年前に、ロヒンギャ問題の講演会で、聴講していたビルマ人の多くが退席する騒ぎがあった。日本にはロヒンギャ族は約150人おり、うち11人が難民認定を受けている。ということは、日本では彼らの難民性を認めていることになる。BRSAでは在日ビルマ難民を助けることを考えているが彼らがビルマ難民ではないと反発するビルマ人が多く頭が痛い。

4 件のコメント:

  1. この問題もずいぶん前からありますねえ。
    われわれ日本人は「同じビルマ人じゃないの!」と言いたくなりますが。。。

    でも、日本から遠くある国の人、たとえば欧米、アフリカ?の人たちから「日本人と中国人と韓国人は同じじゃないの」と言われると。。。やっぱり違いますよね^^;

    愚見ですが、それぞれの違いを認めつつ、軍政からの迫害を受けていると言う共通項からアプローチして「協同」するという立場に動かしていったほうがいいような気がします。

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  2. stさん
    本来敵の敵は味方のはずで、協同すればよいと思いますが、この件に関してはビルマ人もかたくなですね。ロヒンギャという民族名称が使用されたのが文書で見る限り1950年からという説を聞くと、ビルマ国民ではなさそうな気もするし。現代のタブーのような感じ。
    ところで戦車ツマさんがSTさんに接触したがってますよ。

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  3. 何とか、ロヒンギャ民族もビルマ難民ということで統一してほしいですな。
    K.A.

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  4. k.a.さん
    国を持たない民族というのは全く気の毒です。入管には多くのクルド族の人が収容されています。クルド族はイラン、イラク、トルコなどの国にいますが、国家はなく、ロヒンギャと同じ立場です。スペインのジプシーも同じだと思います。これこそ当事国と国連が英知を絞って取り組む問題でしょう。難しいとは思いますが。(N)

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