2009年2月16日月曜日

(281)ミャンマー姉妹の裁判

(2009年2月16日)
  昨日の本欄では、裁判で明暗を分けたミャンマー人姉妹とコーヒーを飲みながら話し合ったことを書いた。私と彼女らは10年以上のお付き合いであり、牛久入管で毎週面会した旧知の間柄である。姉妹は国に難民認定の申請をしたが二人とも認められず、裁判で争うことになった。その結果、姉のほうは「民主化活動家を支援する弁護士であり自らも活動していた」として難民と認めた。一方、妹のほうは「政治活動は間接的であり、難民とは認められない」とした。この件に関しあるブログには「東京地裁の担当裁判長は、ミャンマーの軍政に対するだけでなく、独裁政治一般に対する認識が甘く、姉のこれまでの活動や立場からして妹まで迫害を受ける恐れあり」と反論している。私も同感だ。夫婦の場合なら共に難民と認められる例を数多く知っている。2人は今後東京高裁の控訴審に臨むが、彼女らの夢が叶うよう祈っている。

2 件のコメント:

  1. 裁判官にも、環境変化に対する適応力が必要ですな。
    当然のことながら、彼女らの夢が叶いますように!
    K.A.

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  2. k.a.さん
    裁判官は広い常識が必要、
    この裁判で、姉は難民と認め、妹は認めないということは、実際上無理。

    裁判長になりたいなあ。(N)

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