2013年5月20日月曜日

(1833) 読了155冊目:「ビルマからの手紙1995~1996(増補復刻版)」

  アウンサンスーチー著、土佐桂子・永井浩訳、2012年3月・毎日新聞社発行、246頁、1500円+税。スーチー氏が最初の自宅軟禁から解放された95年11月~96年11月にかけて書いた42編のエッセイ集。このあとも2回自宅軟禁の刑を受けている。この42編を書いていた1年間、NLDは常に弾圧を受け、国会議員や活動家の大量逮捕が相次ぎ、彼女の側近も何人かが獄中に入れられた。そのように緊迫した時期でありながら、彼女は幅広い教養と、しなやかな感性に裏打ちされたエッセイを毎週書き続けた。原文は英語であり、「英文毎日」により全世界に発信されていたのだ。このエッセイ集を読んだ人は、たちまちスーチーさんが好きになるだろう。彼女の文章は、政治に真正面に向かい合いながら、ユーモアを含んだ爽やかな風を読者に送ってくれている。

2 件のコメント:

  1. 自宅軟禁中にも関わらず、平常心で執筆活動ができたのは、確固たる精神力のお蔭でしょうな。ご健勝、ご多幸のほどを!
    K.A.

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  2. K.A.さん
    彼女は建国の父アウンサン将軍の娘であるという自負が、自身の精神力を高めていると思います。

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