2012年7月24日火曜日

(1533)私の船中八策 ⑥「真の自治か真の融和か」

  ミャンマー問題を論ずる場合、民主化が最大の争点ではあるが、もう一つの争点に少数民族問題がある。各少数民族は「真の自治」を目指しているが、これも一つの見識であろう。しかし、同一国内に目標の違う民族が存在し、資源も偏在している現状を見れば、「真の自治」は将来トラブルが発生する引き金になる恐れが十分予測できる。この際各少数民族は、「真の自治」を目指すよりも、「各民族間の真の相互融和」を目指したほうが、百年後のミャンマー社会を夢見るうえでも合理的ではなかろうか。どちらも難しい問題だが、各民族がにらみ合うのではなく、相互に助け合う環境づくりにミャンマー政府もスーチー女史も、日本をはじめ世界各国も、知恵を出してほしい。【注】この項を掲載したため、(1527)の内容はロヒンギャ問題に特化するよう内容を変更する。

2 件のコメント:

  1. 素晴らしい一策ができましたな。
    是非とも実現してほしい…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    現在、少数民族は「真の自治」を考えていますが、むしろ「真の融和」のほうが望ましい気がしています。(N)

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