2010年7月15日木曜日

(794)書籍「閉ざされた国ビルマ」①

(2010年7月15日)
  私がいま読んでいるのは「閉ざされた国ビルマ」、宇田有三著、高文研、2010年1月発行、238頁、定価1700円。副題として「カレン民族闘争と民主化闘争の現場を歩く」と記載されていた。著者は著名なフリーランス・フォトジャーナリストで、軍事政権、先住民族、世界の貧困などを重点的に取材し続けてきた活動家である。この本の構成は、序章:「ビルマ」か「ミャンマー」か 第1章:カレンの人々 第2章:軍事政権下に生きるビルマの人々 第3章:ヤンゴンからビルマ最北端の村へ とあり、得意の写真で随所に花を添えている。見知らぬ海外の事情を説明するには写真が有効であり、特に人物写真は一瞬に周辺の情景を判断できる。本書ではすべてモノクロ写真であるが、もしカラー写真だったらさらに価値を高めたであろう。文章も平易であり読みやすい。あすも引き続きこの書籍を取り上げ、読後感など記したい。

2 件のコメント:

  1. モノクロ写真とは珍しい。
    案外、この方がソフトでマイルドな感じがするのかな…?
    K.A.

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  2. k.a.さん
    この本は「閉ざされた国」と副題にあるように暗い光景が多く、モノクロが適しているのかも。早く「開かれた国、ビルマ」になってほしいです。(N)

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