2010年7月1日木曜日

(780)ビルマ仏教徒 民主化蜂起の記録②

(2010年7月1日)
  昨日に続き標題の書籍の所感を記す。私は在日ビルマ人が僧侶を尊敬する姿を何回も目撃した。ミンガラ日本語教室にも時々ビルマ人僧侶が日本語の勉強のために姿を現すが、僧侶を見た他の生徒は床にひざまつき、頭を深く下げて僧侶を礼拝する。仏教に帰依する美しい光景だ。ところがいわゆる「サフラン革命」の際、軍政側の軍隊やスワンアシーン(暴力的な民兵組織)が尊敬すべき僧侶たちが慈経を唱えながら平和裡に行進していたのに、夜間計画的に襲い掛かり、銃を撃ち、僧衣を剥奪するなど信じられないような暴虐行為を反復した様子が、この書で明らかになった。道路上だけでなく、僧院の中にまで軍隊やスワンアシーンが乱入し、僧侶が着けていた僧衣を剥奪し、仏具を破壊し、あたりに血糊がべっとりと付着していたと伝えている。この暴挙に日本の僧侶は何をしたのか、もっと声を上げるべきと思うが。

2 件のコメント:

  1. 軍事政権とって、取消すことのできない暴挙の一つですな。いつまでも良識ある世界の人々の記憶に残り、いずれは報いを受けることでしょう…。
    K.A.

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  2. k.a.さん
    信望の篤い僧侶の平和的行進にたいする軍政の暴力は、長年に亘り記憶に残るでしょう。
    明らかに世界の仏教界に対する冒涜であり、
    軍政は取り返しのつかない暴挙を犯したことになりますね。(N)

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