3月14日のミャンマー新聞メールマガジンより。コラム:蘭貢界隈膝栗毛②より。ミャンマーの多数派が信奉する上座仏教では、出家者と在家者を厳格に区別する。出家者(僧)は戒律に則った生活を送りながら涅槃を目指して修行する。そのための空間が「僧院」だ。他方「パゴダ」は、在家信者(一般大衆)のための空間といえる。すなわち「パゴダ」は世俗に埋め込まれた聖なる空間であり、「シュエダゴンパゴダ」その代表だ。このように人々の集うパゴダは、ミャンマーの近代史でしばしば政治劇の舞台となった。英国植民地時代の欧州人による「靴のままでの参観事件」に発し、
1920年代の学生ストライキ、1938年の反印度人暴動、74年のウタンの葬儀事件、88年の民主化運動など「パゴダ」はその聖性ゆえに事件が多発。ヤンゴンは仏教国らしからぬ場所なのだ。
2014年3月15日土曜日
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なるほど、「パゴダ」と政治とは随分関係が深いわけですな。
返信削除特に「シュエダゴンパコダ」が…。
K.A.
K.A.さん
返信削除シュエダゴンパゴダは、聖地であるにも関わらず、生臭い事件も多発という面白い組み合わせです。「庶民に親しまれ、集まりやすい聖地」だからと思います。