2014年3月19日水曜日

(2136)消えゆく壁画、ミャンマーバガン遺跡

  3月19日の朝日新聞(1面と10面)より。副題は「よみがえれ極彩色」、「フン・落書き・・・進む劣化」、「日本の修復技術、伝授へ」。ミャンマー中部のバガン遺跡(11~13世紀)の極彩色壁面が、劣化の危機にさらされている。地震や風化で生じた亀裂からしみ込んだ雨水が、壁画の下地の漆喰を痛めるなどしているためだ。東京文化財研究所が、人材育成などの支援に乗り出した。近年の経済発展に伴い、国内外からの観光客が増えている。考古局は劣化の速度が上がることに危機感を抱く。1990年代には文化財保存修復研究国際センター(ローマ)が複数の壁画を修復したが、軍事政権下に途絶えた。最近、インド、韓国、中国などが修復の協力を模索、日本も高松塚、キトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)の壁画修復を手掛けた経験を活かし 動き出している。

2 件のコメント:

  1. 文化財の保護は、時間との勝負ですな。
    組織的、かつ継続して取り組んでほしい。

    K.A.

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  2. K.A.さん
    その通りですね。しかし経済力がないとなかなかできない仕事です。支援国家(NGO)を中心に、地道に続けるしかないでしょう。

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