2013年11月15日金曜日

(2012)読了207冊目:「それを言うとマウンターヤの言い過ぎだ」

 副題は「ラングーン商売往来」、マウンターヤ著、田辺寿夫訳、1983年11月・新宿書房発行、221頁、1600円。1970年代のビルマの著名作家であった筆者が、52歳の時、ラングーンにおける貧しい労働者たちの姿を描いた作品。団地の中の労働者バラックの様子、その団地のおエライさんたちのくらしの内幕、葬式を出す家でのバクチうち、田舎から都会に出てきた若者、貧困の中から小金を貯めるやつ、若い夫と住む女、子供のことで争う両親、車からパーツをかっぱらう泥棒、夜中に揚げ物を売りに出る若い女、酒のみ、疥癬病み、ごくつぶしなど、庶民のもろもろの暮らしぶりを取り上げている。最後まで、しがない物売り中年男の「べらんめえ口調」が次々と飛び出してくる。今までにない新しい表現方法で、読者を圧倒して来る。訳者の力量にも感心する。

2 件のコメント:

  1. 貧しいながらも活気のある市民生活が面白く書かれているのでしょうな。
    楽しい読み物…。

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  2. K.A.さん
    初めから終わりまで「べらんめい」口調ですが、それでいてなぜか教訓的でした。

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