2013年11月1日金曜日

(1998) 読了206冊目:「怒りの河」

  副題は「ビルマ戦線狼山砲第2大隊朝鮮人学徒志願兵の記録」、著者:李佳炯(韓国・国民大学名誉教授、東京帝国大学在学中に朝鮮学徒志願兵入隊、ビルマ戦線へ)、1995年3月・連合出版発行、313頁、2548円。目次は、東シナ海奴隷の海峡、南シナ海度胸で渡る、クワイ河死の峡谷、地獄の天使ら、晋州千里の道程を、我ら日毎地獄に堕ち行く、消えゆく焚火、牛豚を射つ、死の影の谷にて、汚れた兵士、兵士の怒り、ハイノア!ハイノア! 母の乳房、のらくらの尻を蹴った、敗残行、軍司令部に着く、美しき瞳の女、武器との別れ、怒りの川の岸辺にて。通常の戦記と異なり、日本軍に引きずり出され、ビルマ戦線で辛酸をなめた朝鮮人兵士の嘆きが全編を覆う。表題は多くの戦友を失った 「怒江」を言う。【我がブログ、2000回まであと2回、あと2回!】

2 件のコメント:

  1. 朝鮮学徒志願兵の記録とは、珍しい。
    韓国籍の李さんと異なり、北朝鮮籍の場合、どうなったのかな?
    気にかかる…。

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  2. K.A.さん
    そういえば北朝鮮籍もいるはず。残念ながら聞いたことがありません。台湾籍の場合もあまり聞きませんね。

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