2012年12月27日木曜日

(1689)読了132冊目:「ミャンマーの女性修行者ティーラシン

  副題は「出家と在家のはざまを生きる人々」、(ブックレット《アジアを学ぼう》22)、著者:飯国有佳子、2010年11月・風響社発行、62頁、800円+税。内容は、①出家と在家のはざま、②出家動機の変容、③ティーラシンの生活、④比丘尼サンガ復興運動の背景。ミャンマーの街を歩くと、僧侶ではないが、剃髪し、薄桃色の衣をまとった女性集団に会う。これがティーラシンで出家している。しかし男性と異なり、女性は比丘尼(僧侶)とは認められない。男女同権が叫ばれていても、上座仏教では厳としてこの差別が存在する。ミャンマーではティーラシンであったドーティッサワディ氏が、スリランカで2003年に比丘尼として認められ大問題となった。ミャンマー仏教界の長老たちは彼女の行動に激怒し追放した。男女同権思想よりも、上座仏教の掟の方が遥かに強い。

3 件のコメント:

  1. ティーラシンとは興味ある存在。
    それにしても上座仏教は厳しい。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    ティーラシンを比丘尼(僧侶)と認めないミャンマー仏教界、この勢いで、軍政や内戦を抑える立場に立ってほしい。

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  3. ここまで悟りを求めている人たちが、そんな程度の性差意識だとは、おかしなものですね???

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