2012年5月11日金曜日

(1459)書籍「ミャンマー政治の実像」の紹介

  先日の毎日新聞に「ミャンマー政治の実像」(工藤年博 編・アジア経済研究所発行、4515円)についての白石隆氏の書評が掲載されていた。ミャンマー関連の書籍に対する書評は珍しい。私は95年ごろのビルマ語学習時代に工藤氏とは面識があり、まじめな経済研究者であった。軍政は88年以降その権力基盤を強化したが、コストも大きかった。これを是正し、軍政下では達成できなかった課題に取り組む。これが改革なのだ。この改革の大きなシナリオは軍政時代にすでに確立していた。この展望については、08年憲法の枠内にとどまる限り進む。即ち改革は進むという。しかしこの枠をはみ出そうとしたときに反動がありうるという(以上概要)。私はこの反動の発生時期は3年後の総選挙の時と考える。それまでに経済を立て直し、軍事大国を目指すのでは??

2 件のコメント:

  1. 憲法改正がどのように展開するのか等、気になりますな。

    返信削除
  2. K.A.さん
    ミャンマー政府側は、憲法はあまり変えたくないでしょう。
    スーチーさん側は変更が前提、軍にはクーデターという奥の手があるので、
    今後要注意ですね。

    返信削除