2013年4月26日金曜日

(1809)読了148冊目:「ビルマの死闘」

  原書房・100冊選書の一つ。著者は越智春海(陸軍大尉)、昭和42年(1967年)・原書房発行、297頁、450円。目次は、第1章:方針無き戦線拡大、第2章:連合軍の先制攻撃、第3章:インパールの悲劇、第4章:「昆」集団の奮戦、第5章:敗走また敗走。本書はビルマ作戦全期を展望している。ビルマは陸の決戦場と呼ばれたが、その実態は余りにも痴呆状態だった。忠良な日本国民が、なんと夥しく乱戦死闘の果てに、散っていった。日支事変で成功した「敵を包囲して歓声を上げて突貫すれば、必ず勝利する」といった迷信みたいな作戦を最後まで捨てず、その都度跳ね返されていた。そもそも制空権の問題、武器・食料の補給路の問題などがあるにもかかわらず、インパール作戦を実行したため、34万人の青年がビルマの土を踏み、帰国者は7万人という。

2 件のコメント:

  1. 軍国少年の我々も、神国日本の無敗を信じさせられていたけど、全く無謀な戦いでしたな。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    「神国日本」懐かしい言葉ですね。最近の日本は「深刻日本」かもしれません。
    ただ、自国民を守るために他国民を殺してもいいとは、思いません。
    そろそろ相手国民を殺さない戦争を考えたいですね。

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