2012年3月21日水曜日

(1408)読了92冊目:「雨漏りしそうな折り畳み傘」

  「雨漏りしそうな折り畳み傘」、サンサンヌエ著、高松光雄訳、東南アジアブックス#63、1983年10月・勁草書房発行、256頁、定価2200円。主人公は女性検事で裁判の光景から話は始まる。主犯はホテルを利用しての「やり手ばあさん」だが、その周辺の売春婦を次々法廷に呼び出す。と、その中の一人が主人公の大学時代に寄宿舎で同室だった友人、話はその時代に戻る。友人は、授業をサボり、男友達をあさり、次第に売春婦の道へ。そして彼らから贈られた折り畳み傘を集めていた。主人公は彼女の更正を願い、同僚の判事と一緒に彼女を助ける活動を続ける。その間、犯罪者が出るのは、社会環境が悪いからか、個人の遺伝子によるのか、二人は議論を重ね相思相愛のいい雰囲気に近づく。しかし売春婦の彼女の死期が近づくに連れ意外な結末に。

5 件のコメント:

  1. 「雨漏りしそうな折り畳み傘」を集めているとは、何とも切ない話し…。
    ところで、犯罪者になる理由とは、社会環境、家庭の事情、個人の遺伝子等の複合化された結果でしょうな。
    K.A.

    返信削除
  2. k.a.さん
    その通りです。文中でも相互に相手の主張を認めながら、強いて強調すればどちらになるかとの議論でした。そして、社会環境を強調した側が最後にとって挙動は・・・。

    返信削除
  3. おお、初めて見るタイトルです、

    そしてこんなキワドイ内容の小説があったとは。

    読んでみたいですねー

    返信削除
  4. stさん
    以前、内容バレバレの結末を書いて、サヤマからご指摘を戴いたことを思い出し、今回は結末を伏せました。何しろ結末が驚天動地!

    返信削除
  5. ははは,,,,^^;
    恐縮です....

    しかしどんな内容なのかドキドキしますねー

    返信削除