2012年6月19日火曜日

(1498)ミャンマー改革の行方 FT紙の社説

  日経新聞の6月13日の電子版に、英国のFT(The FinancialTimes)紙の社説を掲載。見出しは「ミャンマー改革の行方 スーチー氏が大きな役割」。彼女は国会議員としてどこにでも自由に行けるようになり、ミャンマーを巡る状況がここ1年で大きく変わった。だが喜んでばかりもいられない。イスラム教徒と仏教徒との衝突で17人以上が死亡し、テインセイン政権は非常事態を宣言した。しかし、新政権もスーチー氏も、民族対立を解決するための確固たる案を示していない。軍事政権は、少数民族を容赦なく弾圧するという手法で対処してきたが、現在この手法は選択しにくい。ミャンマーがアジアのユーゴスラビアになる恐れもある。スーチー氏は制裁をいつ解除すべきか明確ではない。投資が自由に入ってきても、民族対立で緊張する地域には、向かないだろう。

2 件のコメント:

  1. 新政権とともにスーチーさんは、民族対立問題に取り組む姿勢を示して欲しいですな。。
    解決のためには、相当な困難と時間がかかるとは思うけど…。
    K.A.

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  2. K.A.さん
    英国統治時代にビルマ族を劣位民族とみなした政策があり、その仕返しが現在のビルマ族にあるみたいです。民主的政治が続けば解決するかと思いますが、当面は無理でしょう。(N)

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